2010年04月12日

シエスタってうらやましいですか?

シエスタって聞いた事ありますよね。
スペイン語で昼寝を意味する言葉で、
スペイン語圏を中心に生活習慣として
社会に認められている昼寝を含む長時間の昼休み
(13:00〜16:00が目安)を指す言葉です。

語源から言うと、ラテン語のHORA SEXTA(第六時)における
SEXTAを由来としています。
すなわち、日の出を基準として「第六時」、
つまり日の出から6時間後の正午辺りの時間帯を指します。
ポルトガル語ではsesta(セスタ)がこれにあたります。

昼寝の習慣はスペイン語圏のみならず、
中国・インドなどの熱帯・亜熱帯地域や
地中海性気候である地中海沿岸のギリシャ、イタリア、
中東、北アフリカでも見られます。

ただし、今回はスペイン語圏のシエスタについてです。

伝統的なスペインの昼食の時間は日本よりも遅く取ります。
そして、しっかりした食事を摂った後に昼寝となります。
この昼下がりの時間帯がシエスタ時間なのです。

この時間帯(午後3時頃)は商店、企業、官公庁などの多くが
休業時間となっており、しばしば事情を知らない外国人が戸惑う事になります。

オフィスワークの場合は、シエスタの後は再び仕事に戻ります。

昼食と同様に夕食も遅く、就寝時刻も非常に遅いのです。
しかし、朝は意外と早起きで、
シエスタをするからといって睡眠過多にはならないようです。
トータルの睡眠時間はシエスタ無しのライフスタイルと大差ないようです。

睡眠時間を増やす訳でもなく2回に分けて寝るような習慣に
どのような効用があるのでしょうか。

実は、一般的に言われる人間のサーカディアンリズムは、
午前中は上昇、正午頃をピークにして
午後2〜3時頃にかけて活性が低下します。
午後4時過ぎに再び上昇に転じて数時間活性化したあと、
就寝時間に向けて再び低下、
就寝中の深夜2〜3時に最低となります。(健康的な朝型生活の場合)

このサーカディアンリズムからいうと、
心身の活性低い午後の2〜3時を睡眠時間にあてることは、
合理的なことなんです。
ちなみにこの時間帯は交通事故の起こる頻度も高い時間なんですよ。

ではどうしてこのような習慣がうまれたのでしょうか?

スペイン人は伝統的に日差しを憎む傾向があります。
ドイツ人や北欧諸国の人のように
太陽に強く憧れる傾向は極めて薄いといいます。

その証拠に、屋外競技場の観客席は、
試合中終始日陰になっている席(ソンブラ)が最も高く、
試合途中から日陰になる席が次に高く(ソルイソンブラ)、
試合中、終始日向の席(ソル)が最も安く、
このような席料の違いは、昼間に開かれる闘牛でよく見かけられます。

日陰の席が高くなることから、
全ての席が日陰となる日没後に収益性が最も高くなるため
プロサッカー(リーガ・エスパニョーラ)の場合、
日曜日であっても22時からのキックオフとなることがあります。

スペインは緯度が高い事から、
中央ヨーロッパ時間を採用していたり、
サマータイムを採用している事から
夏季は約2時間実際の時刻より早いため、日没の時刻は遅くなります。

また、プロサッカーの選手も炎天下の試合は疲労が強くなるため、
日没後の試合を望む傾向があります。

他にも日差しを好まない証拠として、
日差しが差し込む南向きの店舗は好まれないのです。
日陰となる北向きの店舗の方が賃料も高いようです。
ただし、外国人旅行者(ドイツ人など)は
スペインの強い日差しを求めてやってくるため、
保養地では南向きの店舗の方が賃料は高いとのことです。

この伝統的なシエスタも最近、都市部を中心に消えようとしています。

理由は住宅の郊外化だそうです。
以前は都市部から通勤時間30分以内に
マイホームがあるのが一般的だったのですが、
ここ2〜3年、住宅価格が高騰し、
安価な住宅は都心から1〜2時間と遠隔化してしまったのです。

仮に2時間の家だと往復だけで4時間もかかてしまい、
いくらのんびりを国是ろしている国でも、
とてもシエスタなどしている余裕はないようです。

しかも通貨がユーロに統一されて以来、
他の加盟国と同一の時間帯で働かなければならないという
暗黙の了解も生まれています。
実際に2006年1月1日から公務員のシエスタ制度が廃止されています。

もう一つの理由は、スペイン人の意識の変化です。
基本的にスペインのビジネスを最前線で支える働き盛りの年代は、
日本や他の先進国とほぼ同じで20代〜40代です。

その内、特に20〜30代の人間には、
シエスタしてまた出社するならそのまま帰宅ぜずに働いて早く退社し、
アフターファイブを自分のために使いたい的な指向の人間が増加しているのです。

目下のところ、正式な意識調査のデータはありませんが、
シエスタにこだわらない派は少なくないようです。

そして実際、マドリードやバルセロナなどの都市部の
スポーツクラブや趣味の教室、講座は結構な賑わいを見せています。

どっちにしても抱えている問題は、
日本もスペインもあまり変わらないということなんですね。

もし日本にシエスタがあっても、
おそらく一人も家に帰らないと思います。
まあ、帰ったとしても子供や嫁さんに嫌がられるだけでしょうね。
「○○は元気で留守が良い」なんて流行語もありましたっけ・・。

もう一つは、会社人間の減少ですよね。
まあ、今の若者、だけじゃないですけど、
今は会社のためよりも自分のためが大事なんですよね。
まあ、すぐリストラするような会社は信用できないってことですよね。
posted by 旅んちゅ at 09:25| 滋賀 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

海外旅行計画はうまくやれば得をする!その2

前回に引き続き海外旅行の計画のチェックポイントを見ていきましょう。

海外旅行の計画にあたっては、
基本的なことをまずチェックしておくことが大事です。

言葉、気候、通貨、飲料水、電圧、治安、習慣などです。
次に何が観光できるか、美術館や博物館の開催日のチェック、
欧米諸国のサマータイムや地中海沿岸諸国のシエスタの有無などを
あらかじめ把握しておくことが不可欠です。

一度、アメリカのワシントンで
コーディネーターの方と待ち合わせたのですが、
その日がサマータイム変わる日だということを知らずに
1時間くらい待っていたことがあります。
アメリカ国内にいると朝のニューズで放送されるので、
忘れていても思い出すことができますが、
入国した日にサマータイムに変わると
大体の人が気づかず、おかしいなあ?おかしいなあ?って
首を傾げてしまいます。

日本人にはサマータイムというのはなじみがないのでピンときませんが、
明日からサマータイムだよってことになると、
全てが1時間ずらされます。
これって慣れるとなんでもないのかもしれませんが、
結構変な感覚になるものですよ。
まるでタイムスリップしたみたいなんですよ。

ところで、サマータイムって知っていますよね。
でも知らない人の為に少し説明しておきます。

サマータイムとは、夏季、太陽の出ている時間を有効に利用する目的で、
現行の時刻に1時間を加えた(1時間進めた)
タイムゾーンを採用する制度です。
明るいうちに仕事をして、夜は早く寝るようになることから、
結果的に省エネルギーにつながるとされ、
緯度が高く夏の日照時間が長い欧米諸国などでは一般化した制度です。

その期間は、3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時までです。
海外へ個人旅行をする際に、サマータイムの有無を視野に入れておかないと、
現地に行った時に計画していたスケジュールが大幅に狂う可能性があります。
特にダイヤで動く交通機関では、戸惑う事が考えられます。

この他に日本人にあまりなじみのない習慣がシエスタです。
シエスタというのは社会的に認められた昼寝のことです。
といっても、何処でもやっている訳ではありません。
スペイン語圏での生活習慣として認められたものです。

これは、昼寝を含む長時間の昼休みであり、
13:00〜16:00の時間帯を目安にして、
この時間帯は商店、企業、官公庁などの多くが休業時間となり、
無知な外国人旅行者がよく戸惑っています。

1日の間にこんなに長い昼休みがあるので、
当然、夕食とかは遅い時間から始まります。
私が行ったアルゼンチンでは夕食は22時からが本番で、
アルゼンチンタンゴの鑑賞なんていうと0時から始るんですよ。

私から見ると、
1日を4つに割って寝る、起きるを繰り返しているように思えます。
まあラテン系の人が日本人みたいに、
時間に正確だったら魅力がないでしょね。
情熱的で気の良い人たちだから何をやっても許せるんですよね。

とうことで、海外旅行計画を立てるときの注意点は
分かったでしょうか?
細かい所は旅行社の人にぶつけてみましょう。
posted by 旅んちゅ at 10:00| 滋賀 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

チップの習慣3(渡し方)!

それではみなさん質問です。
チップはどのようなタイミングで渡しますか?
大慌てで財布をまさぐって渡していませんか?

チップは商品の代金を払うのと違うので、
まして人々が右往左往している中で支払うものなので
防犯上もスマートな渡し方をしましょう。

ポイントは、
チップをさっと出せるようにポケットなどに
小札を用意しておく事が原則です。
1ドル札を5、6枚と
5ドル札を1、2枚ポケットに入れておきましょう。
ユーロでも同じですよ。

渡し方はポケットから1ドル札を出して払うか、
マネークリップに留めた小札取り出し
必要額を渡します。
わざわざ財布を取り出す事は野暮だし、
人目のつく場所で財布を出すことは危険であり、
回避する事が常識です。

ただ例外があります。
20ドル以上の高額チップを支払う場合のみ、
人前でも財布を出してかまいません。
こんな時は、Excuse meと言ってから、
おもむろに財布から20ドル札を取り出し、
Thank youと言って手渡しましょう。

次にチップのテーブルでの置き方は、
欧米のレストランでは、食事を済ませた後、
時を見計らってテーブルで支払いを済ませるのが普通です。
レストランを出る時、
テーブルの上にチップを置いて立ち去りますが、
この際、チップの札が見えるように
カップや皿などの下に置いてください。

また、チップを手渡す時は、
相手の目を見ながら4つ折りくらいのした札を、
握手するような感じで周囲に気づかれる事なく
何気なくすっと渡しましょう。
相手は受け取った瞬間、
手のひらに収められた札にチラッと目を走らせます。
その表情から、
自分の渡した額が適切だったのか、
多かったのか少なめだったのかが分かるでしょう。

女性の場合は、
チップをポケットから出して支払う事はしません。
大抵はハンドバッグやショルダーバッグから取り出しますが、
さっと取り出せる場所に
札を折り畳んでしのばせておくといいでしょう。
レシートやカードで膨らんだ財布を取り出すのは
もってのほかです。
チップが必要と思われるシーンに遭遇しそうなら、
あらかじめ用意しておきましょう。
スムーズな渡し方は、
周囲に気づかれる事なく
何気なく振る舞う事が不可欠です。
それは、相手にとってはサービスのしがいがあり、
自分も気分良くなるような
そんなチップの渡し方ができるといいですね。

最近のカード社会を反映して、
何でもカードで支払う人が増えています。
そんな時代の流れとして
クレジットカードでチップを払うケースが多くなっています。
ホテル、レストラン、コーヒーショップであれば、
支払伝票にチップ額を書き込み、
クレジットカードで支払うことができます。

ホテル、レストラン、コーヒーショップで出される支払伝票には、
クレジットカードでチップを支払う為の
「チップ欄」(Service Charge/Tip/Gratuity)があるので、
金額を記入し、更に合計金額を記入、
「Signature」(サイン)の欄に署名します。

またチップ欄がない時は、
支払伝票の空白(半分から下)に手書きで「Tip」と
チップ額を書き込みます。
そして「Print name」(名前のローマ字活字表記)を記入、
更に、署名(Signature)をすればOKです。
この場合、署名(サイン)だけでは、
カードの名前と照合できないため、
ローマ字の活字体で記入することが不可欠です。

最後にチップの国別相場をお教えしましょう。
世界の国々によって、
チップの習慣のある国、ない国があります。
チップの習慣のある国では、
それぞれの職種やサービスによって
サービスに対するチップのパーセンテージや
金額(相場)が異なりますが、
それぞれの国で対応することが
基本になることは言うまでもありません。

国別チップのパーセンテージと金額の相場は、
[アメリカ]の場合、
レストラン15〜25%、タクシー10〜15%、
ポーター1.0〜2.0ドル、メイド1.0ドル。
[イギリス]の場合、
レストラン10〜15%、タクシー10%、
ポーター0.5〜1.0ポンド、メイド0.5ポンド。
[フランス]の場合、
レストラン10%、タクシー10%、
ポーター2.0ユーロ、メイド1.0ユーロ。
[イタリア]の場合、
レストラン10〜15%、タクシー10%、
ポーター1.0ユーロ、メイド1.0ユーロ。
[ドイツ]の場合、
レストラン10〜15%、タクシー10%、
ポーター0.5〜2.0ユーロ、メイド1.0ユーロ
といった具合です。

チップはいろんなところで発生してきます。
レストランのスタッフ(ウエイターやウエイトレス)に
たいするチップ、タクシードライバーへのチップ、
ホテルのスタッフ(ポーターやメイドなど)への
チップを払うことは不可欠です。
また、ホテルのベルデスクに荷物を預けることは
よくあることですが、
引換券(半券)を受け取る時にまずチップ、
そして部屋に荷物を運んでもらうときもチップ、
この両方にチップを支払うのがマナーです。
荷物も1個では1ドル、2個では2ドルですが、
3個以上の荷物では2〜3ドルが目安です。

レストランやタクシーなどのチップの金額は、
厳密に計算する必要はなく、
例えば、レストランの会計であれば、
チップ比率を15〜20%で計算して、
紙幣で払える切り上げて
チップの金額とすることが望ましいと言えます。
また、チップは紙幣で支払うことがマナーであり、
よく、枕銭(ピローチップ)を
余った小銭(コイン)を山盛りにして置く人がいますが、
これはマナー違反ですので慎みましょう。

ここまでチップについて書いてくると、
チップって面倒だなあって感想を持たれた方もいると思いますが、
海外に行った場合、
習慣として身につけるしかありません。
日本のように何をしてもらっても、
お金でお礼をするのは失礼となる国もあれば、
言葉の礼よりもお金をくれという国もあります。
多くのチップを採用している国は、
Give and Takeの精神が徹底しているんだと思ってください。

だから、
海外に行ったら大きい額のお札から使い、
小学のお札を常に切らさないよう心がけてください。

チップを渡したいけど、
渡す小学のお札が無いっていう時程、
惨めなことはありませんよ。
posted by 旅んちゅ at 11:16| 滋賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 習慣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする